神奈川県にある走水神社境内にてチャージさせて頂いた作品です。
その時、初めてとも言える“愛”を感じる真っ赤なエネルギーに体全体が包まれたのを覚えています。描いている最中は、
そのエネルギーを思い出し感動で涙が止まりませんでした。
日本武尊(やまとたける)の腹違いの兄、小碓命(おうすのみこと)は、父親の景行天皇に差し出すはずの絶世の美女姉
妹を自分のものとした為、弟から兄に礼節を守るよう伝えよと父は言いました。そこで弟は兄の手足をもぎ取って捨てて
しまい、天皇は驚き、恐れて彼を遠ざけようと、2度の遠征を命じました。日本武尊は、父親に労をねぎらわれる事もなく
避けられている悲しみを抱えながら、おばの倭姫から草薙の剣を受取り、尾張国から三浦半島、走水(はしりみず)に漕
ぎ出ました。そこで弟橘姫(おとたちばなひめ)と出会い結ばれ、共に東征していましたが、海峡の神が怒り、海が荒れ船
が沈みかけた為、弟橘姫は従者たちと共にその身を投げて荒れる海を静めた、という伝説があります。永遠の夫婦愛を
テーマに、伝説の中では結ばれなかった夫婦神をカップルで描きました。 |