天照大御神様の弟神であり、乱暴狼藉を働いた為、天つ国を追放され出雲国に降り立つと、泣きはらす老夫婦と出会います。
娘の櫛名田姫(クシナダヒメ)が大蛇に食べられると聞き、これを助ける為、十拳剣(とつかのつるぎ)で八岐大蛇(やまた
のおろち)を斬り裂くと、尾の中から見事な刀が出て、これが三種の神器の一つ、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)となりました。
「天の岩戸神話」では、天照が岩戸に隠れる原因となった素ぶる神として有名ですが、実は皇祖神話と出雲神話を統合
すべく作られた話で、本来は国津神が暴れているのを治める為に高天原より遣わされた正神であるとも言われています。
(諸説有)全ての罪穢れを一身に背負った形になった素戔鳴尊様が、いよいよ正神として復活されるとも予言されています。
大国主命と同一人物又は祖神であるとされ、宗像三神の父であり、祇園祭で有名な京都八坂神社の祭神、牛頭天皇とも
習合しています。手には十拳の剣を配し、背景は作者が春一番の強風の日に大宮氷川神社を訪れた事にインスピレーション
を得て描きました。
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